『ダイナミック・ケーパビリティ』という言葉があります。
変革を成し遂げる行動力とでもいうのでしょうか。
今は、時代を乗り切るためには、まさに「知識で論理を語るより、失敗しながら、未知の事柄を探りながら、解決の知恵を身に着ける」ことが大切なのでは
ないでしょうか? それなら私にもお伝えできることがたくさんあるのです。
今回、ナレッジ・イノベーション研究所の、リスキリングプロジェクトリーダーをお引き受けしたのも、これまで自分が過ごしてきた3つの時代に、顧客とともに
行動し、支援してきた事柄が、まさに『ダイナミック・ケーパビリティ』の行使 そのものだったと信じているからです。
仕事が面白い、チャレンジして失敗しても怒られない!
開発したいテーマがあれば、手を挙げてビジネスチームを立ち上げられる!
新卒で入社し、こんな会社があるのか!
まさに個人の創造の自由と組織の強みの2つを併せ持った会社の経験でした。
未来を信じて野性を放ったあの時代の仕事の面白さと、今も大切にすべき勝つ
原則を、今のデジタル時代にも通じるスキルとして伝えられたらと思います。
2.経営コンサルタントとして企業と伴走します。
新事業開発プロジェクトのご支援と社内企業家教育がメインです。
事例
■金融機関等を通じての独自の設計による「社内企業家教育プロジェクト」
①化学メーカー社内企業家指導プログラム(各社ごとに違う仕様設計)
②仏タイヤメーカーコンサルタントと協力の合弁会社経営支援プログラム
■新規事業プロジェクト支援
①会員制医療クラブ事例
②新素材用途開発と事業化調査
③通信会社新事業発掘調査
1990年。この頃からいよいよ停滞の30年が始まりました。
大手企業とのイノベーター育成プロジェクトのノウハウも
せっかく身に着けたのに、NDA契約によるもので公開もできません。
また気になっていたイノベーション100年企業3Mの経営戦略について
最新のものについても、もっと学び整備しなければなりませんでした。
ノウハウを整理し終わり、旗を掲げるには10年かかるなと思いました。
今こそべンチャー支援に乗り出すべき時と思い、その時横浜市経済局の産業振興公社が
公募していた「上場支援ハンズオン支援プロジェクト」に応募しました。
後に名称を変更した横浜市経営支援財団にて
ベンチャー上場支援プロジェクト・マネージャーを拝命し
中小・中堅企業ハンズオン支援活動に従事。企画力と投資育成業務に優れた、
若いサブマネージャーとともに、自治体・投融資機関との総合支援チームを組成し
任期内には新興市場に3社を上場しました。
それより記憶に残るのが、任期最後にベンチャーコンテストに駆け込んできたT氏のことです。
プレゼンテーションを本業としてきた私など吹き飛ぶような彼のプランとプランの凄さに
タダならぬ才能を感じましたが、彫刻家ロダンのような天才はなかな受け入れられないなと
感じた私は、彼がコンテスト2位の訳がない理由を選定委員に説得しグランプリ優勝者としました。
その後、まだ自分の鉱脈を見つけられずにいた彼を支えましたが、
今彼を慕って集まった仲間とで、独自の人材獲得と教育システムの開発により、10年で売り上げ
1300億円、営業利益135億円、 従業員1300人(2025年8月期) という規模に成長させた、誰もが知る
上場企業S社の総帥として活躍しています。
シード期のベンチャー支援はいろいろ行いましたが、彼のような時代を変える確信に満ちた逸材に
出会え、揺籃期の彼を支えられたことは、それは何よりも誇れる幸せなことでした。
このプロジェクト目標が達成できた要因
1.3人のメンバー全員が異なる専門能力を活かしきれたこと。
2.経済局はじめ、各部局市職員の支援を頂いたこと。
3.横浜市・神奈川県・東京都の投融資機関の協力を得たこと。
4.ハンズオン支援施設、セミナーイベント等に市保有施設を
存分に活用できたこと。
5.市内各先輩企業の協力を得、熱気溢れるVBたちに会えたこと。
ここまで述べたことは、住友スリーエム社での業務実績をもとに、経営コンサルティング企業において 企業支援実績を積み、株式会社マネジメントデザインを設立して後の仕事です。。
上に挙げた事例の企業様や自治体様の新規事業プロジェクトの開発運営、社内企業家育成 研修などの多くはマネジメントデザイン社の受託実績です。
今後は、「一社法人ナレッジデザイン」内「イノベーション研究所」プロジェクトリーダーとして、「残すべき不変のイノベーション原則と新たな時代感覚の融合」を新たコンセプトとして活動いたします。
まずは、蓄積された実戦的ノウハウを、若い方々に役立つスキルアップ・コンテンツとして、ご提供してまいります。ご期待ください。 岩島 光太郎