■新規事業は難しいと思っているあなたに
「一般社団法人ナレッジデザイン」成功確率研究所
岩島と申します。
『新事業は難しい! 千に三つの成功率!』という風評に戸惑っていませんか?
もちろん未知の領域に挑戦することは失敗もあり、大変な作業でもあります。
しかし、新事業探索の入口でこの作業のポイントを知り、次のステップに進む興味が 湧けば、
新規事業の次のゲートへも挑戦する勇気が出てくるものです。
3ヶ月15%プロジェクト
「ガレージの作法」
入社半年の営業社員だった私は、N証券教育部長からローソク足の細部を見て分析するのに、更に拡大できるOHPが欲しいと相談された。
私たちがとった行動は
1ヶ月目:鉱脈の探索(Exploring the Seed)
若手3名で手分けして「光学機械の研究」と、証券会社現場に眠る「顧客の不満(ローソク足)」を特定する。
2ヶ月目:ボール紙の試作(Paper Prototyping)
3Mのガレージ精神に基づき、金型代をかける前に「価値」を可視化する。
3ヶ月目:構造接続の仮説(Structural Connection)
その実験を、いかにして「継続収益(ストック)」に変えるか。
経営者に「止めてはならない」と言わせるエビデンス(仮契約書等)を、N証券に
揃えてもらった。そのおかげで米国本社から特許案件として、開発OKが出たのだった。
3Mで本当に機能していたイノベーションの中身
①疑似スタートアップではなく、「実践の連続」
・3Mでは、若手のうちから顧客に直接会う用途探索を自分でやる。
・失敗した技術の次の使い道を考える。
・上司は答えを教えない。
つまり、教育と事業創出が分離されていない。
②失敗が「評価」を下げないだけでなく「評価される」
3Mでは技術的に筋の良い失敗は 顧客仮説を検証した結果の
失敗として、むしろ「ちゃんと挑戦した証拠」として扱われます。
日本企業の研修は、
研修=安全な疑似体験、実務=失敗しないことが最優先と
分断されがちです。
米国3Mで開発され、今もベストセラーとして語り継がれるPost it。
これも15%の自由な時間と、
社内の多くの人々の協力のもとに
生まれました。
偶然生まれた、弱い接着剤は機能的
には失敗作だったのだそうです。
アーサーフライという応用技術者が
讃美歌集に挟み込むことをヒントに、
その接着剤の弱点を強みに変えることに成功したことと、開発から上梓に
10年の歳月をかけた逸話は、新入社員教育で必ず教えられています。
